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須走登山口〜富士山頂
【 富士山-1 山行記 】

我がパーティー初の登山で日本最高峰の富士山の登頂に成功しました。



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八合目 江戸屋の中
八合目 江戸屋の中
11時25分、八合目 江戸屋に到着。 山小屋の壁面には『皇太子殿下御宿泊所』と書かれていた。 換気のためか窓が全開だったのでチョイト覗いてみる。 綺麗に清掃されているようて、床にはほうきが転がっていた。 トイレは外にあり宿泊者以外有料で100円。 入口に鍵の掛かった料金箱が釘で打ちつけてありそこにお金を入れる。 料金箱
料金箱
江戸屋の売店
江戸屋の売店
別の窓では飲み物を販売しており、窓ガラスには「富士吉田、河口湖口スバルラインへ下る方はこれより先6合目まで約2時間下山道に山小屋はありません水分などの補給をして置いて下さい.」との張り紙(ダンボールにマジックで書いて四隅をガムテープで窓に貼り付けてある)がある。 冷たいもので水/ジュース(500mlペットボトル)、暖かいもので、コーヒー/ココア/おしるこ/コーンスープ/牛乳/紅茶/甘酒/味噌汁/日本酒があり、お値段は600円。
11時30分。八合目 江戸屋の傍にある登山道標を見る。道標中央上部にはガムテープで止めた張り紙があり「CHIPPYS GO ← KAWAGUCHI 5station」と掛かれている。 何処ぞの外人パーティーの指標なのだろうか。 掲示板の趣きである。 しかし下山中ここで間違うとかなり辛いことになるだろう、間違いに気付いて引き返すのもシンドイし麓まで下山して気付くと裾野は広いから元いた駐車場に戻るのは大変難儀だ。 須走方面は静岡側なのだが、大半の人は人気の河口湖や富士吉田に戻るので釣られないようにしなくてはならない。 登山道標
登山道標
噂のブルドーザー
噂のブルドーザー
11時35分。八合目 江戸屋の傍を噂のブルドーザーが通る。 下山道をゆっくりと運行している。 山小屋での物資を移送中の様だ。 一般の人は決して乗せてもらえないだろう。 ブルドーザーの屋根に乗って寛いでいるかに見えるおじさんは何とも格好良い。 まるで赤いトラクターにまたがる小林明の風情だ。 背中にギターでも背負ったら似合うのではないだろうか。 煙突のそばに見える白い煙は、雲ではなく排気ガスだろう。 まさかブルドーザーの正体は人工雲海発生装置ではあるまいなっ(笑)。

 八合目 江戸屋を後にして30分歩く、もうこの辺には草花は見当たらない。 山肌に近づいてみると茶褐色の岩石が無数に鏤められている。 これらが六合目辺りから見たときに上のほうを全体的に赤茶けて見せてたのだろう。 岩石 岩石
13時25分、本八合目 トモエ館(標高:3400m)に到着。 ここまで大分時間がかかった。 このまま山頂まで目指すと日のあるうちに駐車場まで戻れないだろうとの予測から、ここでこのまま登リ続けるか、下山するか、山小屋に泊まるかの三択に迫られた。 元々の計画では、今回は下調べと言う事で登れるところまで登って日のあるうちに駐車場までもどる予定だったのだが、アレヨアレヨと言う間に山頂に引き寄せられて、気が付いたらこの時間。 おそらくこのペースでは、軽い高山病も手伝ってか、山頂まで後2、3時間は掛かるのではないかと思われた。 従って引き返すならこの辺が妥当かと思われた。 しかし、折角ここまできたら山頂に行きたくなる。 山小屋の店員に利用費を聞いたところ。 宿泊費は一人7000円で夕飯と朝飯が付いてくるとの事だ。 また、現在天気がとても良い。 明日の朝は必ずや御来光が見れるとの期待もあり、山小屋(トモエ館)に宿泊することに決めた。 日の出は5時頃との事なので、夜中の2時頃発てば十分間に合うだろう。 本八合目(3400m)
本八合目(3400m)
山小屋内にてカニのポーズ
山小屋内にてカニのポーズ
 そうと決まれば、気持ちも高まり本八合目までの無事を祝い乾杯したくなる。 また、近くを通った女性の外人さんが飲んでいたペットボトルのペプシコーラがやけに美味そうに見えた。 ここは一つプシュッとビールで乾杯だ。 ここで初めて飲料を購入。 350mlキリンラガービールが600円。 つまみには麓から持ってきた、カロリーメイトとお菓子のプーカがある。 驚いたことに、それぞれのパッケージの内包装である銀紙の袋がパンパンに膨れている。 高度差のせいで気圧が低くなり中の空気が膨張しているのだ。 気のせいか写真に写った小生の顔もパンパンである。 おっといけねぇ、これは只単に運動不足が祟っているいるだけかも知れませぬ... ってな訳で乾杯。( ^_^)/□☆□\(^_^ )。 しかし、後になって、このビールがどうも調子悪く胃の中から絶えず泡が吹き出してくる感覚で気持ち悪かった。 我々はこれを『カニ現象』と名付ける事とした。
 流石にこの時間この天候では山小屋は空いており、角の隅に寝場所を確保できた。 これだけ空いているし、前日の睡眠不足、登山の苦行からして、ゆっくり寝れると思いきや、例のカニ現象と高地のためなのか、なかなかなか眠れない。 暗くなるにつれ人が増えてきて、しまいには足の踏み場もなく、トイレに行くのも大変な状態。 周りのいびきも凄い。 噂には聞いていたがこれが山小屋なのだ。 出発時間のAM2:00が待ち遠しく長く感じられた。 何時間経ったのだろうか、眠れぬまま横になっているとバタバタと叩きつけるような雨音が聞こえてきた。 夕方あんなに良い天気だったのに山の天気は本当に変わりやすかった。 出発前には止むように願いながら横たわる。 暫く時間が過ぎると周囲が騒がしくなってきた。 御来光を目当てに山頂に行く者が起き始めたのだ。 



   次ページへつづく...

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